プーケット北東にあるバンペー滝の入り口に位置する、プーケット・ギボン保護センター。 ギボンとは、美しいフサフサの毛と、白い顔が愛らしい美しい手長猿。長い手と尾を使い、木から木へ飛び移る様子は一見の価値があります。
ギボンはタイでは天然記念物に指定されていて、国際的にもワシントン条約で 取引を禁止され、保護されているサル。絶滅を危惧されている動物である。
ギボンはタイのジャングル(熱帯雨林)の林冠地帯(高い木の上)に生息している。プーケット島には野生のギボンは生息していないが、サラシン橋を渡った、パンガー県やクラビ県、サムイ島が属すスラタニ県のジャングルには、今も野生のギボンが生息している。
密猟者が販売目的にギボンの子猿をペットとして捕らえてしまうことが多く、密漁の際に母親ギボンを殺してしまうことが多く、野生のギボンが減少し絶滅の危機に瀕している。
捕らわれたギボンは人間に飼いならされ、その多くは観光地で見世物になり、観光客と写真を撮って小銭を稼ぐために使われている。
子猿はとても可愛いので、家庭で飼うタイ人もいるが、大きくなると手にあまってしまい、大半の時間を檻に入れられたり、綱で繋いで飼われている。ギボンは親子の絆が強く、巣立つまでに長い年月を要することでも知られている。
この危機を救おうと、保護されたギボンを野生に返す努力がここプーケットで行われている。 観光施設ではないが、ボランティアスタッフがギボンを見せてくれたり、保護活動の様子を解説してくれる。 ギボンのかわいい姿をみることできる。入場料はないが、訪問した際はいくらかの寄付をしたい。